遷径計画

遷径計画

色々な自転車の様々な軌跡に対する迷走の備忘録です.

【ブルベ】BRM225 烏山300 参加

追い風400の次は向かい風300
そんな一日だったAJたまがわ主催の「BRM225 烏山300 (2023)」に参加・完走してきました。

概要

開催概要ページ参照

ajtamagawa.org

スタート前

今回は船橋那須烏山を往復するコースで、アップダウンは控えめかつ最高標高も300m弱の平坦基調。
となると気になるのは風ですが、折り返し地点の烏山到着前後付近でこんな予報。

火曜日時点での予報(後に天気は好転)

往路が強めの向かい風ですが、逆に復路は追い風を受けられそう。ここを見る限りは。

風は億劫ですが、天候は好転。ですが、今回は出走時点で以下の不安材料を個人的に抱えていました。

  • パワーメーター故障対応
    前回のブルベでパワーメーター(Garmin Rally RS200)の不調が発生し、交換対応に。
    しかし在庫の都合で調達が間に合わず、今回は予備のペダルを使用。
    これにより想定されるのは、ペース管理の難化やスタックハイトなどの変化による影響。特に強風区間やPC1~PC2で予想される1%前後の平坦区間では数値を見たかったところ。
    とはいえ、これ自体は不便を感じこそすれ深刻な問題ではありません。

  • 股関節の筋肉痛
    自業自得案件ですが、気分で2日前に筋トレした影響で股関節周りに猛烈な筋肉痛が。スタート地点までの自走では上死点付近で痛みが走る状態で、可動域も狭く力が入りませんでした。
    今回パワーメーターが使えないので感覚で補う必要がありましたが、その感覚が機能しないという惨事。ブルベ前の筋トレは程々に。

特に筋肉痛が怖いですが、とりあえずスタート地点まで自走。

スタート〜PC1 57.2km 霧中の渡河

スタート地点はたまがわおなじみ船橋港親水公園。雨上がりでデッキがつるつる滑ったため、転倒者も出ていました。

ブリーフィング

ブリーフィング後の出走待ちの間、密かに楽しみにしていたのが地元の方々が集うラジオ体操。コロナ前に一度経験したきりでしたが、地元民と反射ベスト集団が揃って体操していた不思議な時間でした。
しかし今回ラジオ体操が始まったのはWAVE0の出発後。さらに場所も以前よりも遠い公園入口付近へと移動していたためか、今回の参加者は見た限り片手で数えられる程度…。
私は気付くのが遅れたり車検時に一時離脱したりはしましたが、残りは参加。大半の人がスルーして横を通り抜けていく光景に寂しさを共有したりしていました。

ラジオ体操を横目に出走していく参加者たち

そんな一幕もありつつスタート。ラジオ体操後の出発だったので団子は小さめ。

大神宮下近くを抜けて大利根橋へ北上する恒例?のルートですが、利根川前後で霧が発生。噂では濃霧注意報があったとかなかったとかで、所々で濃いめの霧に覆われました。危険の少ない平坦区間だったのでそこまで困らなかったことが幸いか。比較対象は渋峠400の超濃霧ダウンヒル

取手付近

上述の筋肉痛でろくに回せないのは難点ですが、この区間は風も控えめで問題なく「PC1(※) ファミリーマートつくば上郷店」に到着。
※正確には「PC」でなく「Control」と表記されていますが、以後PCで通します

PC1

PC2 129.7km ひたすらに風

益子や茂木を経由して烏山まで向かいますが、ここが最大の難所。
吹きっ晒しの中強風を正面から受けつつ、ほんの僅かに登っていく道を延々と北上。筋肉痛・微妙な登り・向かい風という3コンボにパワメなしで一定ペースを刻むのは私には厳しく、無心に風を割ります。
正直風と筋肉痛に意識の大半を持って行かれ、すれ違った参加者と諦めの爆笑を交したのが精々の記憶です。

茂木のアップダウン区間では風はそこまで気にならなくなるかなと期待していたんですが、そんなことは無く。登りはさらに厳しくなるわ下りは減速するわな状態で、愛車の極小径車(キャリーミー)に乗っている時と同じ気分でした。

息も絶え絶えでしたが、そんなこんなで「PC2 烏山高校北交差点」に到着。ここはクイズポイントとしての指定。

PC2の交差点前の石碑

すぐ側に「ふじや」というパン屋さんがあったのですが、他の参加者も何人か入っていて混んでいそうだったので断念。
ここからは折り返し区間。ここまで向かい風に翻弄されましたが、その分追い風ボーナスが得られるはず。

PC3 160.3km 追い風…?

復路には入りますが、PC3は東南東の方面。そのためこの区間ではあまり風に期待はできません。
コース的には茨城県境に向けて少し登り、その後は下り基調。登りの勾配もあまり厳しくないのですが、先の区間で気力が尽きたためゆっくりと。
筋肉痛は慣れたのか少し回るようになり始めましたが、それまでの代償動作もあって総合的なパフォーマンスは相変わらず微妙といった具合。
途中の道の駅は気になりましたが位置が中途半端だったためスルーし、「PC3 ローソン 常陸大宮山方店」に到着。

PC3

…この後南下にあたって追い風期待しているはずが、所々南から風を受けていたのは気のせいですかね??

またルートについて気になる箇所が一件あったので、以下別項で。

檜沢の新道?

記憶が確かならば151km地点。キューシートでは直進とされており、距離的にも参考ルートデータ的にも川の左岸を抜けていくのが本来の想定の交差点と思われます。

しかし、実際には川の右岸を抜けてまっすぐ下る(記事執筆現在では右折で侵入し、明後日の方向へと向かっている)道路が直進で接続するようになっていました。なので想定通りのルートを通るにはここで左折が必要。
一度通り過ぎましたが、途中で気づいたため後続に声をかけつつ引き返しました。一人はそのまま下っていきましたが、少し先で追いついたので道は繋がっていたようです。

これについて、以下リリースを発見。

県道常陸太田那須烏山線バイパスの供用開始について

曰く、「令和4年12月20日(火)午前11時から新しくバイパス供用するよ」とのこと。大体2か月前ですね。

対象区間は以下の通りで、件の区間とも一致します。
ストリートビューを見ても記憶とは少し違うので、道路開通に併せて交差点の形状が変わったと考えるのが自然そうです。

リリースより抜粋 緑が(多分)想定ルート、赤が新道

確認した限り、この道路は記事執筆現在でgooglemap・mapbox(ゼンリン提供)・mapfan・地理院地図の地図背景には反映されていません(道路データは未確認)。
OSMには反映されていましたが、いわゆる企業が整備している地図への反映はまだみたいですね。

PC4 200.9km ビーフライン

40kmほどの区間のうち、その大半はビーフラインという広域農道を通過します。
恥ずかしながら初見だったのですが、開催概要ページで「それなりに脚を鍛えてもらい、心地よく疲労感も味わえます」と触れられているように中々愉快な区間でした。
間断なく短いアップダウンが繰り返されるのですが、そこの最大勾配がいずれもぴったり10%。クライムプロは6ヶ所ほど設定されていましたが、正直クライム区間であってもなくても常にアップダウンがあるのであまり参考にならなかった印象。

これは平坦基調に入るのか?というのはさておき、こういった道自体は嫌いではないので丁度よい気分転換になりました。正直この日一番楽しかったまであります。
ビーフライン後半からは筋肉痛も多少跡を引く程度になり、最もコンディションの良い時間でした。

そんな感じで元気を取り戻し、「PC4 稲田駅」に到着。ここもクイズポイントです。

PC4

ビーフラインがそんな具合だったので風の影響は少なかったですが、次からが本番…のはず。

PC5 262.3km ちょっと追い風?

ここからは日も暮れはじめ、土浦を経由しつつまっすぐ竜ケ崎まで南下。笠間のゴルフ場まで気持ち登っているようですが、総じて下り~平坦です。
肝心の風ですが、南西に進路を取っているときは一定の追い風を感じましたが、南東方向は怪しかった記憶(逆だったかも)。風速も落ち着き気味だったので期待したほど速度は上げられませんでした。

PC3から補給を取っていなかったので、ふと牛丼を食べたい気分に。しかし土浦に入るまで一切の影がなく、土浦市街に入ってやっとこさ現れたすき家で休憩。

その後牛久大仏側を通りつつ、「PC5 セブンイレブン竜ケ崎半田町店」に到着。
大仏様が頭の天辺だけ赤色灯ついているんですが、毎度写真を撮り忘れます。

PC5

色々あって長く感じましたが、ようやく最後。方向的にも追い風が期待できます。

Goal 301.0km 追いうちの向かい

PC5出発直後、唐突に小雨が降り始めました。(雪と言っている人もいたようです)
文字通り雲行きの悪さを感じつつ、若草大橋を経由してゴール地点の船橋に向かって南西へ。
癖で若草大橋の料金箱に20円入れましたが、料金徴収時間少し過ぎていたようです。

注意すべきはキューシートやブリーフィングでも再三案内された八千代~船橋に接続する区間で、街灯も柵もなく、軽車両でギリギリであろう幅の道。(写真忘れました)
信号や接続などの都合上そこを通すことになったという話でしたが、道幅が特に狭い区間自体はそこまで長くなかったのでライトの光量を上げつつ通過。

そうして船橋市まで入ればPCまでほぼ一直線…なのですが、最後の仕上げとばかりに船橋市内は終始横風気味の向かい風。風速も体感でこの日3番目の強烈さでした。
なお2番はPC2までの虚無区間1番はゴール後の帰宅区間です。

帰宅方向から強烈な風が来ていることに早くも震えつつ、「Goal セブンイレブン 船橋夏見1丁目店」に到着。
その後船橋駅近くのゴール受付会場へ移動し、15時間強で完走認定。

暖かいコーヒーをいただいてお話などした後、覚悟を決めて帰宅の途につきました。自転車ごと押し戻される程度には爆風でした。

ゴール地点
ゴール受付

おわりに

風や身体トラブルや特に風など色々な要因が重なって中々に大変なブルベでしたが、コース自体は一部路面を除けば信号も少なく快適でした。
出走完走率も9割超えていたようです。皆様お疲れさまでした。

……再来週のNT Mountainも一応エントリーしているんですが、また向かい風200だったり主催者パワーで雨降ったりしませんよね?ね?