遷径計画

遷径計画

色々な自転車の様々な軌跡に対する迷走の備忘録です.

【ブルベ】BRM422 西上州300 参加

(体調)回復走。

そんな位置づけにすべく臨んだ、AJたまがわ主催の「BRM422 西上州300」に参加・完走してきました。

※翌週に別ブルベを挟んだため一部記憶が怪しいです。ご容赦ください。

概要

二子玉川から秩父経由で湯の沢トンネルへ向かい、越生のあたりを通りつつ二子玉川まで戻る、前半に登坂が集中しているコースです。

詳細は以下開催概要ページを参照。

ajtamagawa.org

当日の天候ですが、前半登りきるまでが向かい風、帰りが追い風の予報。

準備

昨年よりガーミンの「RALLY RS200」というパワーメーターを使っていましたが、それを手放して4iiiiのパワーメーター(Gen.3)に交換することに。また折角なのでSPD-SL→SPDへの移行も実施し、合わせてシューズも新調。

蓋落下防止のため廃チューブで固定

問題はいずれも初投入で、接続確認しただけだったりクリート調整も碌にしなかったりで試走なしのぶっつけ本番であること。年々ブルベの扱いが雑になっていて良いのか悪いのか。

週の半ばに一度体調を崩したので出走が危ぶまれましたが、当日一定の回復はできたと判断しDNFラインは意識しつつ出走することに。

スタート前

スタート時刻が6時と7時で選べたので、遅い7時スタートでエントリー。
スタート地点である兵庫島公園は家から30km程度のため自走で向かいます。

当日の都心は車が少なかったこともあり、6時には到着。えらいけど寒い。

川沿いの高架下ともあって、進行予定の方向から強風が吹き込んできていました。これが今日の対戦相手。。

6時スタート組を見送り

クリートの位置を微修正しているうちにスタート時刻になったので、W0でスタート。

PC1 42.8km 青梅へ

この区間は頭半分ほど多摩川沿い。道が狭く車も割と通るため前走者を抜くのも気を遣い、しばらくは集団のまま。7時組のデメリットですね。
多摩川抜けた後も市街地で何度か大きめの渋滞に捕まってしまったため、止まる度にもう一人抜け出していた方とお話しつつ走行。

後に気付きましたが、この方追い風400にて弁天島での日没に立ち会っていた方でした。ついでにJAPAN RANDONNEURS 8(今年のRAAM出場チーム)のステッカーもしており特定容易なはずでしたが、その辺に気づいて以後は話す機会があまりなくRAAMの応援お伝えでませんでした。すみません…。

奥多摩街道

青梅に近づくにつれ車も減り、順調に「PC1 ファミリーマート青梅成木街道」に到着。
前週サイクルモードを覗きにいったので、図らずも一週置いて青海・青梅を訪問。

PC2 94.7km 山伏峠

PC1までもじわじわと登っていましたが、ここからはもう少しメリハリのある登りが混ざってきます。
まずは県境を小沢トンネル経由で超え、続けて山伏峠へ。

この辺りを通るのは初めてだったのですが、Twitterでよく見る看板を頂上に見つけて一気に馴染み深い気持ちに。ここの看板だったんですね。

よく見かける気がする看板

丁度このタイミングで6時スタート組最後尾と思われるグループに追いつき、撮影の順番待ち。
向こうにもKUOTA乗りがいたようで話を振っていただきましたが、最近この手の話題になると「今は亡き(※現在製造終了)」というフレーズを挟むのが定番化してきた気がします。悲しい。

下ったあとは秩父市街へ。下りきった交差点の信号待ちで先の区間でお話してた方が、後から来た10台近いバイクの集団に埋められてしまっていました。南無。
秩父は「あの花」の聖地だったようで、幟をいくつか発見。

その後更に進んで「PC2 ファミリーマート 秩父小鹿野町 」に到着。

山伏峠を越えたあたりから再び風も出てきて不穏な感じ。

PC3 149.1km 志賀坂トンネル&湯の沢トンネル

この区間で本ブルベでの登りの目玉となる2つのトンネルを通過しますが、どちらへ向かう道も長距離緩勾配の登りとなっており、ほぼクライムプロ区間と下りのみで構成されるようなプロファイル。

志賀坂峠は頂上に近づくにつれ勾配が増していき、ここで6時組を何組かパス。
時刻は昼過ぎでしたが、風が適度に吹いていてくれたおかげで暑さはあまり感じませんでした。まさか風に感謝する日が来るとは。

志賀坂トンネル

下りきったらすぐ次の長距離緩勾配のクライムプロ。
この手の登りはダレてしまうので嫌だなあと思っていたら、狙いすましたように「道の駅 うえの」が。この道の駅限定だという十石みそソフトを食べつつ休憩しました。

十石みそソフト

休憩中に後ろから参加者が続々追いついて来ましたが、誰一人として例外なくこの道の駅に吸い込まれていました。考えることは皆同じですね。

その後は湯の沢トンネルに向けて再び登坂。
湯の沢トンネルは3.3kmほどあるかなり長いトンネルとのことで、例年であれば迂回路として塩ノ沢峠(+8.3km)が許可されているようです。しかし今年は近辺でラリー(ネコステ山岳ラリー?)開催のため通行止め。そのため湯の沢トンネルは不可避です。 (塩ノ沢峠に挑まない丁度良い理由ができました)

湯の沢トンネル

肝心のトンネルは長いは長いですが、下り基調であることと交通量が少なかったこともあり特に危険も感じず通過。

そして下り。後続の車に道を譲っていると、ラリー帰りの出走車両が追い抜き。

畑こそ違いますが、こういったものも格好良くてロマンを感じますね。お疲れ様です。


……。
…なんかコーナー攻めてる気がしますが大丈夫で

縁石に後輪引っ掛けてスリップ。

幸いにも遅滞なく持ち直していたので流石という状況ではありましたが、抜かしざまにこれをやられるのは心臓に悪い。
公道でまで攻めなくていいんですよ…??

その後若干警戒しつつも下りきり、「PC3 道の駅 オアシスなんもく」に到着。

写真ありませんが、運営スタッフがここに設営して待機いただいていて、参加者の動向を確認くださっていました。(シークレットPCではない)
折角なのでと購買のおすすめを聞いて、桃プリンとパンを購入。美味しかったです。

パンを食べつつ他の参加者とおしゃべりもしましたが、うち一人は400,600は苦手であまり参加しないけど、代わりに翌週本州縦断1900に出るとのこと。たしかに600超えると要求グロスは下がりますが、大分極端では…?と思ったり思わなかったり。
本記事公開日現在が出走期間真っ最中のため、無事を祈るばかりです。

PC4 211.6km 小前田駅

大きな登りは終わったので、後は基本消化試合。
まずはR254に沿って東進し、群馬を抜けます。が、横風が強い。

鯉が綺麗に泳いでます。
リムブレーキ×ローハイトリムの自分でさえ結構ハンドル取られましたが、ディスク×ディープリムの方々とかどうだったんでしょうね。

しかしこの道路、車側に凄く丁寧な方が多い。逆に申し訳なくなってしまうほど慎重に追い抜いてくださる方が多くて、ありがたいけど集団で来てごめんよ…という気持ちになりました。互いへのリスペクトは大事。

横風区間をやり過ごし、進路が南東に変わってもそこまで追い風を感じられない中、次のPC。

お馴染み小前田駅
ここが今回参加にあたっての隠れ目的地の一つだったので、明るいうちに間に合って良かったです。


……。あ、どうやら今回小前田駅はPCではないそうで。さいですか。

茶番はさておき、真のPCである「PC4 ローソン 川本店」へ。

この辺りから日も落ち始めて気温が下がってきたため、上着を着込みます。

PC5 262.0km 青梅へ戻る

青梅に向け、アップダウンが再び増えてきます。
ついでに笛吹峠という名のちょっとした登りがありますが、正直峠と言える規模でもないのでアップダウンの範疇でしょう。

越生から青梅へ抜けるルートって結構ブルベによってバラバラなイメージがあって、今回はこう行くんだ、みたいなのは少し楽しみだったりします。

ただこの辺りから前日までの鼻炎が再発してきて、鼻をズルズルいわせながら走っていました。おっと、鼻かんだら鼻血出た。困った。

ちょっとトラブルがありつつも「PC5 セブンイレブン青梅日立前店」に到着。

外は本格的に冷え込みを見せており、昼の暑さを犠牲に暖かめの装備で来たことが功を奏しました。

Goal 302.6km

この区間は往路との被りが多く、それに従い帰るだけ。
ですが、補給量減らしてPC滞在時間減らしてみようという最近の試みの塩梅を間違えたのかガス欠気味。この辺はまだ経験不足が否めません。
PC3以降でも思ったほど速度が伸びなかったこともあり、ゆっくりでも完走できるしいいかと開き直って補給もせず激遅ペースで消化。

そのままゴール地点である「ファミリーマート 天神森橋店」に到着し、その後兵庫島公園のゴール受付へ。
15時間30分ほどで完走となりました。

屋外なので早めに退散も考えましたが、結局後続の完走者が何組か来るまでテントでおしゃべり。

落ち着いたあとに退散し、家まで再び自走して帰宅しました。

おわりに

体調について、走っているうちに若干残っていた不調由来の違和感は気にならなくなっていました。鼻炎は変わらずでしたが。
体調回復走と言えるような、言えないような…。

コースについては、流石洗練されているというか走りやすいところをひたすら通していただいた印象です。風については仕方ない。

翌週にはいわき600が控えているので、良いウォームアップにもなりました。
参加された皆様、運営の皆様、お疲れ様でした。

…あれ、翌週の天気予報が不穏な感じ……?