遷径計画

遷径計画

色々な自転車の様々な軌跡に対する迷走の備忘録です.

【ブルベ】BRM429 いわき600 参加 前編

行きはよいよい、帰りは…。

前半後半で全く違う展開となった、AJたまがわ主催の「BRM429 いわき600」に参加・完走してきました。
今回はその前半、往路が対象です。

概要

千葉船橋をスタートして茂原に向かい、海岸沿いにいわきまで北上。そのまま折り返して茂原・船橋へ戻るド平坦コース。

詳細は以下開催概要ページを参照
ajtamagawa.org

見るからに風との戦いが中心となるコースで、普段であればまず避けるのですが、今回はなるべく早く確実にSRを取っておきたかったため参加する事としました。

肝心の天候は2日まとめてこんな感じ。

気温は前週の西上州と打って変わって終始温暖。
ただここ最近のブルベの中でも特に風が強く、往路は追い風ですが復路がそれより強い真っ向からの向かい風。加えて復路で雨の気配。
2週連戦という事もありますし、正直この予報を見ただけで回れ右したい衝動にかられますが、認定は必要なので出走。

スタート地点は家から近いので6時スタートで申込。

準備

今回事前準備の時間があまりとれず、ルート引きは前日、仮眠用の宿を探したのは直前の火曜。GW中という事もあり丁度良い場所に宿の空きがなく、久々に宿無しで挑むことに。
このコースは340km地点に関の湯、370km地点に快活クラブ日立北店があります。同じ道を通過した4年前の那須600では快活で仮眠したため、今回はそれらを第一目標に臨機応変に行くことにしました。
実は快活を利用したのは当時が初めてで、登録店舗が日立北店だったりします。なのでちょっと思い出深かったり。

雨が降るとは聞いていましたが、(予報を適当にしか見ておらず)ちょろっと雨が降る程度の認識だったので、泥除けに加えてレインジャケット、レインシューズカバー程度の軽い雨対策程度の装備を用意。
本当は防水の靴下・グローブ・インナーキャップなども使う予定でしたが、当日その事をすっかり忘れて晴天装備にしてしまいました。
これらを後に後悔することになります。

スタート前

スタート地点の船橋親水公園は自走で1時間程度なので、今回も自走。
見渡す感じ、流石に今回は泥除け付けている方が多かったです。

飲み物買いに行っている間にブリーフィング始まったりしてしまいましたが、特にトラブルもなくW0でスタート。

今回は6時スタートと早いのでラジオ体操はなしです。

早速帰りたくなってる。

PC1 56.7km

往路はほぼ追い風ですが、船橋から長柄あたりまでは南下のため若干向かい風。

前後の方と「復路考えたくないしいわきまでの片道300で良くないです?」なんて話をしつつお馴染みの道を南下。

どうしても最初の内は塊になりやすいので、車間を切ったり後続引き連れて抜け出したりはしましたが、蘇我を抜けると道も狭くなるので追いついた先で抜け出すのも簡単にはいかず。

やむを得ずぶら下がって走っていると、長柄ダムの近くで茂原で同日開催のキャラクターエンデューロへ応援に行く方とお会いしました。そういえばこの日でしたね。

丁度その辺りでアップダウンが少しだけ出てきたため、集団から抜け出して一人旅を開始…と思いきや一人後ろについてきた方が。どうも集団遅くて困っていたため誰かが動くのを待っていたとのことで、こちらの動きに合わせたようです。
困るくらいなら誰かを待たずとも抜け出せば良かったのでは?と思わなくもないですが、性分とか戦略面とかは人それぞれ。こちらとしては旅の仲間も出来ますし丁度良かったと見るべきでしょう。

折角なのでお話したり先頭代わったりしつつ2人で「PC1 ファミリーマート長生一松海岸店」に到着。
最初のPCなのに誰もいません。先頭疑惑が若干出ましたが、とりあえずコンビニが空いているのは良い事なので気にしない。

このくらいの距離だと大きめの集団でPCに到着するイメージでしたが、出発までに後続で到着したのは2人ほど。
ここまでご一緒していた方は、どうもこの先も一緒に行くつもりらしく待っていただいていたため、連れ立ってリスタート。こちらが休憩先に終わっていた場合確実に一人で勝手に走り出していたので、この辺も性格出ますね。

PC2 119.0km

ここからが今回の往路の醍醐味、追い風を受けつつ九十九里浜沿いを北上。
再び先の方と信号で先頭を代わったりしつつ2人で走りますが、どうやらあちらの方が地脚が上。そのため半ば引きずられるようにオーバーペースで走行。足川浜までの40kmを40km/h前後で巡航したようで、大分疲れてしまいました。
一区切りついたところで体力温存のため、もう一人には先に行っていただいて一旦ペースダウン。
その先で銚子手前の登りやドーバーラインのアップダウンが控えていますが、平坦疲れには助かりました。
ドーバーラインから見える海は嫌いではないのですが、下りの最中はあまり余所見できないのが困りどころです。

そうして数分遅れて「PC2 セブンイレブン 銚子犬吠埼」に到着。

追い風400でも同じようにオーバーペースを後悔した気がしますが、あまり学習できていませんね。

PC3 193.3km

銚子大橋を指定通り歩道で渡り、茨城県へ。
暫く狭い道が続きますが、R124が2方向に分岐する箇所から2車線になって少し走りやすくなります。

神栖は横風気味だったためゆっくり走り、鹿嶋辺りから再び追い風も感じやすくなったことでペースアップ。

鹿島スタジアムでは当日試合があったようで、サポーターの方々が集結していました。

正直特筆すべき事柄はあまりないまま、特に何事もなく「PC3 ファミリーマート 鉾田上釜店」へ。

ここで店員さんに、自分が先頭から2番目であることを教えていただきました(先頭はPC2までご一緒していた方)。道理で新しい参加者と会わない。

PC4 258.8km

PCを出てすぐ大洗に。
本コースは海はともかく浜辺を見れる箇所は結構限られている印象。

聖地巡礼への気持ちはさておき、お馴染み鳥居下。

大洗を抜けたらひたちなか市を抜けてR245・R6へと順に接続。この辺りから小さいアップダウンが増えてきて、平坦疲れを癒してくれます。

R6合流後は仮眠候補地の快活・関の湯などを横目に「PC4 セブンイレブン 北茨城中郷店」まで一直線。

確かこのPCから後続の方が現れなくなって、参加者との交流がPC到着のたび入れ替わりになる先頭の方と会話する程度になります。
その方が若干水中毒の気があるようだったので、手持ちの塩飴を譲りつつ仮眠場所の相談。先方はいわきで休むか快活まで行くかで悩んでいるようでしたが、追い風のおかげでグロス25km/h近くとかなり早いペースで来れているので、こちらは滞在無しも本格的に視野に入れ始めました。

PC5 297.2km

実質的に往路の最終区間
途中「勿来(なこそ)」という場所を通りますが、ここの読み方は今回初めて知りました。どうも勿来関(旧:菊多関)という関所があり、蝦夷に対して「な来そ(大意:来るな)」とした語源が有力なようです。
関所跡は少し興味を惹かれましたが、下調べも足りていなかったので今回は遠慮しました。

勿来を抜けてからは久しぶりに海の気配が少ない緑の中を通過しつつ、いわきまで道なりに北上。この区間、PC5の直前までPC4から37kmほどずっと直進です。

途中「湯元」と名の付く地域を通過して温泉いいなーなどと思いつつ、「PC5 セブンイレブン内郷駅前店」に到着。

ここまででほぼ半分、スタートから丁度12時間程度。ギリギリ日没前に到着することができました。

たのしい往路はここまで。以降は後編に続きます。

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