遷径計画

遷径計画

色々な自転車の様々な軌跡に対する迷走の備忘録です.

【ブルベ】BRM311 NT Mountain200 参加

グルべへの誘い

運営サイドからの執念のようなものが感じられた、AJたまがわ主催の「BRM311 NT Mountain200」に参加・完走してきました。

概要

金町を始点とし、筑波連山にある上曽峠を経由して松戸まで戻る平坦コースで、全体通してのクライムプロの区間総数は脅威の " 1 " 。
登坂よりも信号・渋滞峠が厳しそうな、参加ハードル低めの都市型ブルベです。

詳細は以下開催概要ページを参照。

ajtamagawa.org

同日開催のブルベとして、例えば同じ200kmで4000mUPする秋葉原(裏)なども東京都心部スタートで気になりましたが、スタート・ゴール地点共に近所であるという一点でエントリーしました。秋葉原の場合ゴール地点が熱海だったのでちょっと遠い。
付け加えると、本ブルベの主催者様と昨年別のブルベで偶々お会いしていて、その際に近くに越したので金町スタート何個か出るかもしれないです〜とお伝えしていた縁もあります。

といいつつも結局はハードなものを避けて差し込みやすいものをとりあえず差した、くらいな温度感です。すみません。

準備

2週間前に烏山300に出走したのですが、当時以下の困りごとがありました。

  • ペダル型パワーメーターのメーカー交換対応による予備ペダルの使用

  • (筋トレによる)激甚な筋肉痛

knog.hatenablog.com

まずパワメについては、この間に交換品を受け取っているため解決済。

次に自業自得な筋肉痛ですが、これは土曜の出走に対し木曜に痛みが引きづらい箇所の筋トレをしたのが原因。回復が間に合わないのならば、対策は火を見るよりも明らかです。

木曜ではなく水曜に筋トレをすれば良い。

それでも若干間に合わなかったような記憶がおぼろげにある気もしますが、多分思い違いでしょう。完璧ですね。

閑話休題

事前準備にてまずはキューシートを入手しての確認ですが、やたらシートが多い。

中央2枚に何かある

内容はシート名の通りで、グルメポイントが10、松戸のラーメン店が6軒ほど丁寧に紹介されていました(グルメポイントはキューシートNo.に対応)。来年はより一層充実しているはず。
いっそグルメポイントへの立ち寄りがシークレットPCなのでは?と疑ってしまうような、グルべをさせたいという強い意志と圧を感じました。
このブルベは初心者の参加も多そうなので、そうした人達へこういった楽しみ方も教える、という観点もありそうです。
コース中の美味しいお店を探すという事は労力的にも普段そこまで意識しないので、ありがたく使わせていただきます。

スタート前

エントリー理由が近所というだけあって、明るい時間に家を出ます。

新しいパワーメーターのサイコンへの登録は出走前日に箱から取り出して済ませているので、ひとまず接続と校正を……あれ、接続しない………?電池残量は確認したはず、それともまた不具合…………??
交換直後ということもあり不安がよぎりつつ、一旦再起動させようかとペダルに目をやr

シマノのペダルついてる。

確かに箱から出して登録はしました。それ以上でもそれ以下でもなく。不具合があったのはそれで満足したこちら側だったようです。

そんなこんなありましたが、家の目の前だったのですぐにペダルを交換し、スタート地点の葛飾大橋へ自走。


初心者への説明に加え、昨今SNSでブルベ中の良くない振る舞いが出回ったりしている辺りに釘を刺す意図もあってか、丁寧にブリーフィングを進行いただいたのちにW2でスタート。

PC1 49.1km たのしいR464

まずは茨城ではなく、成田に向かって東へ。
メインのR464に限らず区間全体を通して常に短いアップダウンを繰り返しますが、直線的かつ程々な勾配でスピードも乗せやすく、走っていて楽しい道です。
車線合流地点など注意が必要な箇所もありますが、そこは譲り合い。

R464

所々で軽く渋滞にぶつかったりもしましたが、概ね順調に成田へ到着。

成田駅

千葉県民お馴染み(?)成田山新勝寺の総門のすぐ近くを通過。

成田山

今回はお参りこそしませんでしたが、参道にある雷神堂で食べ歩きの割り煎餅を購入。
小さい頃から成田に来るたび買っていたので、成田といえばでイコールになっている節があります。

このために用意した中身スカスカのフロントバッグに煎餅を詰め込み、すぐ近くの「PC1 ローソン成田寺台店」へ。

この煎餅を途中でかじりつつ走ろうと思っていたのですが、結局最後まで食べず。食べ歩きとは。

PC1

PC2 101.5km パワメ死す(??)

再び新勝寺の裏手を掠め、乗馬倶楽部にいた馬を横目に若草大橋へ。いつも通り20円を支払います。

料金ボックス

ここから土浦へと向かいますが、途中から後ろについてきていた方に声をかけられたので、これ幸いと会話を交しつつ北上。

PC1までは終始無言ツキイチされたりしていたので、意思疎通が出来るってすてきだなと思うなど。

牛久大仏

この辺りでパワーメーターの接続がバッテリー警告もなく突然切れました。またか、またなのか……?と戦々恐々としつつも一旦放置。

それはさておき茨城側のコース。先日走ったばかりの烏山とは向きこそ逆ですが、所々で同じ場所を通ります。

ただあの時とは違い、風は良好。向かい風区間も少しありましたが可愛いものです。

赤:NT(左周り)、青:烏山(右回り) © OpenStreetMap contributors

キューシートで紹介のあったグルメポイントを発見したりもしましたが、空腹を感じなかったため立ち寄りはせず。

土浦駅周辺は少し渋滞気味でしたが、DNFしやすくするため駅前を通したとのこと。優しい。

そのまま「PC2 ファミリーマート 千代田工業団地店 」まで一本引き。

PC2

問題のパワーメーターですが、何故か電池蓋が緩んで外れかけていたことが原因だったため復活。 正直心当たりはないのですが、確実にこちらの不手際ですね。。あらぬ疑いを何度もかけてすみません…。
電池蓋落として失くさなかった事に感謝。

PC3 126.4km 唯一の山

PCを出て、コース中唯一のクライムプロ区間へ。
先の区間で一緒だった方はPC出て間もなく別れたため、再び一人へ戻ります。

相も変わらずアップダウン中心ですが、25km程度と短い区間のうち最後6kmほどは上曽峠までのまとまった登り。
前半3km程度は湯袋峠への登りで、時たま10%近くになりますが基本7%くらいで安定。道も広くて綺麗なので登りやすい。
登りきった後はそのまま北筑波稜線林道へと接続し、上曽峠へ。前半とは打って変わって細く見通しが悪い道となり、勾配ももう少し厳しくなります(数値は忘れました)。

林道入口

林道と聞くと警戒が先に出ますが、今回は中央や両サイドに堆積物がある以外概ね問題なし。
登りきった後少し下った県道との合流地点がPC3 (フォトコントロール

PC3(フォトコントロール

PC4 151.3km 向かい風

メインディッシュは終了し、千葉方面へ帰ります。
峠の下りはおっかなびっくり走っている車で前が詰まっていたため、それに合わせてゆっくり下山。

下りきって少し進んだ先に、グルメポイントとして紹介されていたお店があったので立ち寄り。
外も暖かくなってきたのでプリンソフトを購入。

つくばぷりん ふじ屋
プリンソフト(ベンチにカラメルついてしまってすみません…この後拭きました)

ここから南下しますが、それに合わせたように向かい風。さらにはアップダウン豊富だった前半と違いほぼ平坦。
前々週の烏山や前週の高崎(人が飛ばされそうな爆風だったらしい)など直近のブルベに比べればそこまで強くないのが幸いですが、風が敵な事には変りなし…!

勢いは落ちましたが、一応「PC4 ファミリーマート つくば長高野店」に到着。

PC4

Goal 200.8km 渋滞との闘い

PCを出てしばらくは同じように平坦ですが、千葉に近づくにつれアップダウンが復活してきます。それに合わせて私の元気も少しだけ復活。

県境は利根大橋を渡りますが、橋は自歩道推奨とのことで退避。この辺りから車が一気に増えます。
橋を渡りきってすぐ車道に復帰しましたが、渋滞が始まっていて一向に進まず。安全に通れる路肩もないので一緒に流されますが、5km進むのに20分以上かかっていました。

綺麗な並木だったんですが、映りが良くない…。

結局流山前後までは渋滞に捕まり続け、今日イチの疲労感を感じながら「ゴール ローソン 松戸樋野口店」へ到着し、ゴール受付へ。
日が落ちる前に到着することができました。

Goal

ゴール受付

家も近いので帰宅も爆速。

おわりに

完走認定時間は10時間弱でしたが、意外にもこのタイムで2番時計だったようで、9時間未満はゼロ。多くの猛者が他ブルベに流れたりグルべを満喫していたりした事が推察されます。
今回何故か異様に腹持ちが良くて、食事の必要性をあまり感じなかったのは良かったような残念なような。

道中シークレットPCの設置もあったのですが、シークレットの存在を知らずスルーしかける人も多かった(一人は本当にギリギリだったらしい)ようで、それだけコロナ禍以降での新規の参加者が増えた証左とも言えそうです。

日が出てから家を出て、日が落ちる前にゴールするという、ブルベというよりは少し遠出したサイクリングというのが正直な所感ですが、それだけ気軽に走れて気軽に楽しめた、そんなブルベだったと思います。
そんな気軽に都市を抜けられるコース選定の秀逸さをひしひしと感じますね。

以上、皆様お疲れ様でした。